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アイスクリームの保存法

アイスクリームには基本的には賞味期限はありません。その代わりアイスクリームを正しい方法で保存する必要があります。
ここでは、アイスクリームの適切な保存法を紹介しています。アイスクリームの保存のポイントを知って、いつまでも美味しいアイスクリームを食べたいものですね。

 

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アイスクリームは、開封後なるべく早めに食べる方がアイスクリームの本来の味を楽しむことができます。

万が一残す場合は、冷蔵庫で保管する事になりますが、アイスクリームの品質をなるべく落とさずに保存する様々なポイントがあります。
ここでは、そんな時に知っておきたいアイスクリームの保存法をまとめてみました。

アイスクリーム保存のポイント

●冷蔵庫の温度を-18度以下に保つ

アイスクリームの保管にとって最も重要なポイントは温度の調節です。
温度を約-18度にした冷蔵庫で保存すると、長期間保管してもアイスクリームは美味しく食べられます。
ただし、いくら-18度に設定した冷蔵庫だったとしても、冷蔵庫の開閉を繰り返すなどして温度をキープできない状態で長期保存してしまうと、アイスクリームの品質が低下してしまう場合も。
美味しいアイスクリームを長く味合うためにも、温度の管理と冷蔵庫の取り扱いには十分注意したいものです。

 

●アイスクリームの表面を平にする

アイスクリームは、空気に触れる事により成分が酸化し、それにより品質低下が起こる場合があります。食べかけのアイスクリームは、表面のキメが乱れるため、その分空気に触れる面積が大きくなってしまう状態となります。
アイスクリームが空気に触れる面積を減らすためには、表面を平らにしておきます。

 

●サランラップやビニール袋に包む

アイスクリームを乾燥から守るため、サランラップやビニール袋を利用すると良いでしょう。
アイスクリームに直接密着させる様に覆って保管します。
乾燥だけでなく、他の食品の匂いからアイスクリームを守る役割も果たしてくれます。

 

●タッパなど容器を使う

アイスクリームを更に乾燥や匂いから守るためには、フタのついた容器が便利です。
さらにその容器をサランラップやビニール袋に入れて保管すると、容器がしっかり密閉されるので更に効果的です。

 

●匂いの強いものと一緒に保存しない

アイスクリームは匂いがつきやすい食べ物。冷凍庫内で匂いの強い他の食品と一緒に保存するのは避けた方が良いでしょう。
アイスクリームの乾燥防止と同様、サランラップやビニール袋を利用するのも方法の一つです。

 

●再冷凍させない

アイスクリームが一度溶けてしまったら、再冷凍させない方が良いでしょう。
アイスクリーム品質が低下してしまいます。

 

<本格的にアイスクリームを保存するなら…アイスクリーム専用の冷凍庫>
キッチンにスペースの余裕があり、本格的にアイスクリームを保存するのであれば、 家庭用の冷蔵庫/冷凍庫とは別にアイスクリーム専用の冷凍庫がオススメ。さらに、家庭用の冷凍庫の様な前開きのドアではなく、上部に開閉式の冷凍ストッカーがついているものがベスト。これが冷凍庫内の冷気が抜けてしまうのを妨いでくれるため、アイスクリームの保管には大変適していて便利です。

 

アイスクリームと賞味期限

アイスクリームのパッケージには、賞味期限や消費期限の記載が無い事を不思議に思った方も多いことでしょう。
アイスクリームは、適温とされる-18度で冷凍保存さえすれば細菌繁殖の恐れはまずありません。
細菌が減る事はあっても品質の変化はごく僅かなため、健康に害を及ぼすような危険性はないとされているからです。


ただし、アイスクリームは一度溶けてしまうと、成分が変質してしまい元にはもう戻りません。

厚生労働省の「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」、または農林水産省の「加工食品品質表示基準」の規定によると、「アイスクリーム類にあっては、期限及びその保存方法を省略することができる」と定められています。
これらを元に定められた公正取引委員会認定の「アイスクリーム類及び氷菓の表示に関する公正競争規約」では、賞味期限表示に代わり-18度での冷凍保存の注意を促す記載を行っています。

 

つまり、保存期間よりも温度管理が重要となるため、アイスクリームには賞味期限、消費期限の表示義務は特に必要ないのです。ですので、長期保存でも温度管理さえ適切に行われていれば、美味しいアイスクリームを長期に渡って食べられると言う事になります。

 

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