アイスクリームとは
そもそもアイスクリームとは、どんな食べ物なんでしょうか?ここでは、アイスクリームの定義など、基本的な情報についてお話しています。
アイスクリーム【ice cream】とは、牛乳などの乳製品を中心に、糖分や油分、乳化剤、フレーバーなどの原料を配合し、冷やしながらクリーム状になるまでかき混ぜて凍らせた冷菓子の事。
一言でアイスクリームと言っても、実はアイスクリームは定義上大きく3つに分類されています。ミルクのコクが最も感じられるもの、やや控えめであっさりしたもの、植物性脂肪が配合され更にミルク感が控えめなものなど、アイスクリームに含まれる乳成分の量により、それぞれ「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」などとして区別がされているのです |
また、乳成分がアイスクリームの規定より低く、定義上のアイスクリームに分類されないものもあります。砂糖や果汁等を混ぜ合わせたものを凍らせて作る、かき氷、アイスキャンディー、シャーベット、ジェラートなどの氷菓子がそうですね。さらにソフトクリームやプレミアムアイスクリームなどそれ以外のものも。この様にアイスクリームの種類はとても幅広く存在するんです。
※アイスクリームの種類について詳しくはこちらより
またアイスクリームの成分には、たんぱく質、炭水化物、ミネラル(カルシウム、鉄分、マグネシウム、リン、カリウム、亜鉛など)、ビタミンなどの栄養価も含まれています。
アイスクリームは、ただ美味しいだけではなく実は栄養価の高いデザートでもあるんですね。
※アイスクリームの成分について詳しくはこちらより
日本国内でのアイスクリームは、厚生省の省令※「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」(通称「乳等省令」) によって定義付けがなされています。 一般的にお店で販売されているアイスクリームのパッケージには、必ずこの成分表記が記載されており、乳成分が一定以上の規定値を満たしていないと法的に「アイスクリーム」と認められないようになっています。
乳製品は大きく分けて、クリームやバターなどの「乳脂肪分」と、脱脂粉乳、脱脂練乳などの「無脂乳固形分」、牛乳、全脂粉乳、全脂練乳など両方を含むものに分類されます。
乳脂肪分は、乳に含まれている脂肪分の事で、アイスクリームの食感や風味に大きな影響を与える重要な成分。 無脂乳固形分は、乳の中から水分と脂肪を除いた成分の事で、たんぱく質、炭水化物、ミネラル、ビタミンなどの栄養価を含んでいる部分でもあります。 この乳脂肪分と無脂乳固形分の両方を足した数値が15%を超えていて、乳脂肪分が8%を超えていれば「アイスクリーム」に該当すると定義づけがなされているのです。
※「乳等省令」とは?
「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」の略称。食品衛生法に基づく厚生省の省令で昭和26年に制定されました。この乳等省令は、牛乳または乳製品およびこれらを主要原料とする食品について、その成分規格や表示の方法、製造法の基準、容器包装の規格などについて定めたものです。
この省令が発令された理由としては、家庭飼育が一般的だった牛や山羊から採られる乳が不衛生であった事から。それ以降、これらの衛生管理は厳しく規定されるようになりました。
この省令の第2条において、「〈乳〉とは、生乳、牛乳、特別牛乳、生山羊乳、殺菌山羊乳、生めん羊乳、部分脱脂乳、脱脂乳及び加工乳をいう。」と定義されている通り、
牛乳のみならず他の動物の乳にも適応されます。
※「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」に基づいて定義づけされている主な乳製品
牛乳 | 特別牛乳 生山羊乳 殺菌山羊乳 生めん羊乳 成分調整牛乳 低脂肪牛乳 無脂肪牛乳 加工乳 |
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乳製品 | クリーム バター バターオイル チーズ 濃縮ホエイ アイスクリーム 濃縮乳 脱脂濃縮乳 無糖れん乳(エバーミルクなど) 無糖脱脂れん乳 加糖れん乳(コンデンスミルクなど) 加糖脱脂れん乳 全粉乳 脱脂粉乳(スキムミルク) クリームパウダー ホエイパウダー たんぱく質濃縮ホエイパウダー バターミルクパウダー 加糖粉乳 調整粉乳(粉ミルクなど) はつ酵乳(ヨーグルトなど) 乳酸菌飲料 乳飲料 - いわゆるコーヒー入り乳飲料(コーヒー牛乳)、フルーツ牛乳、カルシウムなどの栄養強化乳など |
【アイスクリームの分類】
アイスクリームは食品衛生法に基づいた「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」によって下記の様に分類されています。
以下の3種類が乳製品として正式に定義されているアイスクリームとなります。